肘外側部痛(テニス肘・ゴルフ肘)における治療の流れ
急性期
痛み・腫れが強い場合には安静を進めます。患部の疼痛が強い際には局所的なお灸を行うことで鎮痛作用を図ることが可能です。ただこの時期にはまずは装具(エルボ―バンド)固定・安静を中心とします。
あまりに痛みが強い場合には医療機関でのステロイド注射も有効です。ただ、ステロイド注射は腱を弱くしてしまうため頻回に施行することはオススメしません。灸や鍼での鎮痛が推奨されております。
亜急性期
この時期からは積極的に鍼治療を行い、あわせてストレッチ運動も行います。特に肘外側部の痛みの原因となりやすい橈骨頭の動きに着目して治療の対象筋を決めていきます。
橈骨頭の前方移動量が減少していれば腕橈骨筋、後方への移動量が低下していれば上腕筋・上腕二頭筋、回外筋などが治療対象筋になります。橈骨頭やその他、原因となる動作の制限を解除しないといくら結果として生じている、短橈側手根伸筋・総指伸筋に対して鍼を打っても症状改善にはなかなか向かいません。また橈骨頭だけでなく、肘内側の靱帯の緩さや、肘の後外側の不安定性(PLRI)も肘外側部の痛みの原因に挙げられます。
当院では痛みの原因を解明し、そこへ正しくアプローチしていくことで症状の軽減を目指します。
回復期・慢性期
この時期になると筋力効果が中心となってきます。ある研究ではストレッチだけで治療した群とストレッチ+筋力トレーニングをした群とに分けて治療効果を見たところ、明らかに筋力トレーニングとストレッチを併用したほうが効果が高かかったとの報告があります。
ただ必ず痛みがあるときには無理してトレーニングをしないようにしましょう。
※上記図にもあるように半年(6か月)経過しても痛みが改善しない際には、難治性外側上顆炎(滑膜ヒダ障害)として手術も検討したほうが良い場合があります。あまりにしつこい肘の痛みは医療機関(AR-Ex尾山台整形外科 等)への受診をお勧めすることがあります。また医療機関受診と鍼灸治療を併用する場合は以下のような流れになります。
肘の痛みでお困りの方、以下のような内容でお困りの方はぜひ一度ご相談下さい。
・現状運動(テニス・ゴルフ)は出来ているけど病院に行くべきか?
・手・肘専門外来の医療機関に受診したいけどどこがいいのか?
・MRI等の肘の精密検査をしてほしい。
・肘の鍼治療を試してみたい。 …など
予約・問合せの電話番号(050-3479-1093)
もしくは、予約サイト(http://reserva.be/higuchisinkyuin489)