臨床において、
腱付着部に痛みを訴え
ご来院される患者様は多いです。
本文献では、ラット(膝蓋腱の腱幅を半分にしたもの・そのままのもの)を用いて、
運動負荷(坂道上:求心性収縮・坂道下:遠心性収縮)をかけ、腱組織がどの様に変化したのかを観察したものです。
結果、遠心性の運動負荷の方が、
より腱を損傷させる負荷になる一方で、
遠心性運動は、
腱の修復に関与する膠原線維を増加させ、
腱炎の再発率を低下させる有効な運動療法である。
と結論づけております。
本文献を拝読して、
個人的には、
この実験内で筆者が述べている、
腱炎が急性から慢性に移行していく仕組みとして、
急性期は、
膠原線維の束間の解離とそれに伴う出血から始まり、
その後、
解離によって脆弱化した部分に繰り返し負荷が加わることで、
微小断裂が誘発されると考えた。
というイメージが持てただけでも、
なぜ腱炎が緩めるような治療だけで中々改善しないのかのイメージがついた。
今まで肘の外側部痛(テニス肘)の患者様を拝見していて、
慢性期に移行している、もしくはしつつある患者様は
むしろ苦手な印象でしたが、
橈骨頭の可動性から紐解いていく方法、
そして今回の腱炎の成り立ちをイメージできた事で、
かなり治療として行う事がクリアになってきました。
あともう一つ、文献内で興味を持ったのは
「膠原線維」にも型があり、
腱損傷の改善に作用するのは3型であるということです。
膠原線維の型に関して深掘りしてみようかな…。
そんなこんな、文献考察やはり得るものは多い!
思い立ったが吉日!
継続していきたいと思います。
Higuchi