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Superficial versus deep dry needling


Peter Baldry. Acupunct Med. 2002 Aug.



こちら2002年の文献で、


「浅い(組織への)鍼 対 深い(組織への)鍼」


というもので、


最近当院でもよく用いている皮下組織への浅い鍼。その裏付けとして当文献に注目致しました。


アブストラクト(要約)と拝読して、積読リスト入りしている文献です。


✳︎以下当方で和訳した文章を転記

 

 

【要   約】


筋膜トリガーポイント (MTrP) の痛みを持つ自身(筆者)患者の 90% は、MTrPの痛みだけを抱えており、 

 

浅いドライ ニードリングで治療しています。

 

残りの約 10% は、MTrP の痛みと神経根圧迫の痛みが同時に発生しています。

 

これらは、深いドライ ニードリングで治療します。

 

と述べております。

 

浅い鍼と深い鍼の詳細は以下の通り。

 

浅い組織に刺す鍼 (SDN)

MTrP の侵害受容器が活性化され感作されると、

 

非常に敏感になり、強い圧力を加えると飛び上がるほどの痛み (ジャンプ サイン) が起こり、場合によっては怒鳴り声 (シャウト サイン) を発するような反応を起こします。

 

MTrP 部位での 浅い鍼 の最適な刺激強度は、これら 2 つの反応(ジャンプサイン・シャウトサイン)をなくすために必要な最小限の強度です。

 

この点に関して、

 

患者は(刺激に対して)「強く反応、中程度の反応、反応が少ない」

に分類されます。

 

各個人の反応性は、刺激と反応を何度か繰り返すことにより、決定されます。

 

私(筆者)のやり方では、

 

鍼(0.3mm×30mm)をMTrP のすぐ上にある組織に 5~10mm の深さまで挿入し、

 

2つの反応がなくなるまでその場に置鍼(刺したまま置いておく)します。

 

平均的な反応の場合、約30秒置鍼します。

 

反応が少ない場合は数分放置です。

 

強く反応する場合は、針を刺入してすぐに引き抜くだけで十分です。

 

治療後は、筋肉を伸ばす運動を行い、MTrP の再活性化につながる可能性のある要因を排除するための措置を行う必要があります。

 

 

 

深い組織も狙う鍼 (DDN)

私の(筆者)やり方では、

 

一次 MTrP 活動によって筋肉が短縮し、神経根が圧迫されるほどになった場合、

 

または脊椎症や椎間板脱出による神経圧迫痛と、MTrP 活動の二次的発症がある場合に限りDDNを行います。

 

 

SDN とは異なり、DDN は痛みを伴う処置であり、治療後に多くの痛みを引き起こすことがある。

 

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以上、アブストラクト終わり。

 

 

また全文読む必要がありますが、この文献要約から考えるに、受ける側の患者さんの刺激に対する反応の見極めが、正しく症状改善へ導くためには必要であると感じます。

 

どうしても画一的な治療になりがちですが、やはりそこを上手く刺激の強度を調節できてこそ良き鍼灸治療になると思います。

 

本ブログの題名にもさせていただきました「浅い鍼でも効果あり!」というのは、

 

当院ではエコーを観ながら、筋肉よりも上の層(皮下組織)へ刺鍼し、回旋術を行うことがあります。

 

その裏付けになる文献だと感じたことより、つけました。

 

深い鍼が不安な方、鍼をやってみたいけど中々決心がつかない方も是非当院の鍼の浅い鍼をお試しいただきたいです。

 

(もちろん、深部へのアプローチも行っておりますので、そちらをご希望の方はご相談ください!)

 

Higuchi