復溜のツボの位置は「下腿後内側、アキレス腱の前縁、内果尖の上方2寸」といわれており、以下の赤丸の部分に位置します。
前回ブログでもお話しましたが、この部分に鍼や灸を行うと、
「温腎利水」
「調和営衛」
の作用があります(詳細は前回ブログ参照)。
自身がエコー像から見た、この効果の見解はやはり、
「脈管(血管・神経)」へのアプローチがポイントなんだと思います。
エコー像を見ていただくと、後脛骨動脈・静脈、脛骨神経が、体表から1㎝以内の浅い部分にあるのがわかります。
この脈管の周囲にある筋群(長趾屈筋、長母指屈筋、ヒラメ筋)の動きを良くすることが足の冷え改善(特にこの経穴より末端部)に有効だと思います。
治療方法は自身でこのツボを押して、指の曲げ伸ばしや、足首の上げ下げをしてもらうだけでも良いと思います(次のブログでセルフエクササイズを書きたいと思います。)
また治療対象となる、脈管が体表に近いので、お灸も効果的だと思います。
当院では、エコーを用いて、
長趾屈筋:足関節底屈、足部の回外・内転、第2-5趾屈曲
長母趾屈筋:足趾(第1趾および第 2・3 の)屈曲
ヒラメ筋:足関節底屈
これらの動きを観察します。
その中で、特に動きの悪い筋肉があれば、その筋肉へ鍼を行い脈管周囲の動きやすい環境を作っていきます。
加えて、エクササイズの方法やお灸の方法をお伝えしたします。
当然、冷え性の原因はこれだけではないのですが、
エコーでツボの観察してみると、
なぜそのツボが色んな症状に効くのか?
みえてくることがあります。
面白くないですか?僕はこの過程が凄く面白いです。
日々、色んなツボをエコーで観察して、その効果を検証してくことで、
皆様に良き治療が提供できるよう、日々研鑽したいと思います!
Higuchi