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受験生の背中の痛み

ある患者さんが背中の痛みを訴えて受診されました。

 

 

その患者さんは中学1年生。

 

腰・背中が痛くて仕方ないと。

 

結論から言うと、この患者さんはMedicellの皮膚吸引療法によって

施行後すぐに痛みが軽減しました。

 

併せてストレッチを指導させていただき、ご自身で同じような症状が出てきた際にはストレッチをして経過をみれている状態です。

 

 

新しい、院に移転して導入したMedicell。

 

 

当院は鍼灸院で、どうしても小学生や中学生のお子さんは鍼をやるには、怖さがあったり、痛い場所を聴取するための触診がくすぐったくて治療にならないことも多いのですが…

 

 

このMedicellだと、怖さなく受けれて、直後効果もよかったので是非、同じようなお子さまがいらっしゃった場合に受けて頂きたくご紹介しております。

 

 

成長期の腰の痛みと言うと、オーバーユース(使い過ぎ)等によって起こる腰椎分離症があります。

 

分離症では、後ろに腰をそらせるような動作で痛い、身体をひねって腰をそらせる(ケンプテスト)と痛いといった場合が多いのですが、

 

 

今回の患者さんに関しては、前かがみで痛いと。

 

 

前かがみで痛いとなると、腰椎椎間板ヘルニアの可能性があります。

 

 

ただ足の痺れなどの訴えはなかったので、筋筋膜性腰痛の可能性の方が高いと思いつつ、

 

 

念のため、

 

 

長座や、SLRテストを行い、ヘルニアによる神経痛が無いかをチェック。

 

 

幸いにして、そのような症状もなかったので、

 

 

次に、皮膚(正確には表皮~皮下結合組織)をつまんで、筋筋膜性腰痛による痛みの可能性をチェックしました。

 

 

すると、

 

 

「普段感じている、痛みに近い症状です!イタイ、イタイ!」

 

 

とくに広背筋に沿っての皮下組織をつまみながら移動させると、痛みが強く、皮下組織由来の症状の患者に多い、独特の硬さがありました。

 

 

大人であれば、まず皮下組織にエコーで観察しながら鍼を行い、皮下組織の動きを良くするような治療から入るのですが、

 

 

お子様の場合は、鍼はカットです!

 

 

安心してください(笑)

 

 

早速Medicellで広背筋上の皮下組織を中心に施術しました。

 

 

そのあとは、上記にかかせていただいた通りの結果が出ました。

 

 

 

 

このような患者さんの経験して思ったのが、

 

最近のお子さまは、

同じ姿勢でゲームを続けかなりの猫背姿勢になっていたり、

 

受験期だと長時間机に向かって勉強しているが多いと思います。

 

いわゆる「不動」状態です。

 

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↓以下はMedicellの公式ホームページより内容転記です

 


不動はじっとしているように見えて、筋肉は骨を支えるために力を出して、また体重を受け止めて圧迫されています。

 

そのため、筋肉と筋肉を包んでいる筋膜も、押し潰された状態となり、血液やリンパ液の流れが悪くなると共に、筋肉と筋膜はお互いに押しつけられ、筋膜がねじれてしまいます。

 

メディセルで行う「筋膜リリース」とは、筋膜のねじれや拘縮を解きほぐすことです。

 

メディセルは皮膚吸引という方法で、皮膚を直接吸引することにより、結合組織のゲル化(※)や高密度化等の間質液(リンパ液等)の循環不良を、頭から足の先まで、様々なヘッドと専用機器を用い、優しく素早く安全にリリース(解放)する 方法です。

 

日本語で「Fascia」=「筋膜」と訳されるため、国内では筋膜リリースやメディセル筋膜療法としています。

言い換えると、「結合組織循環療法」又は「膜循環療法」となります。

 

独自の皮膚吸引によって、血液とリンパ液の流れを良くすることで押すだけでは解決出来なかった痛みやむくみを解消するのです。

 

(※ゲル化・結合組織内の水分 (多糖類溶液など) が増え、粘度が上昇することです。これにより身体が動かしにくくなるとされています。)

 

 

 

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以上転記終わり

 

特に受験期は同じような姿勢による、筋膜性の症状はもちろんの事、様々なストレスが生じていると思うので、皮下組織や筋膜の循環を良くすることで、勉強効率も向上も期待できると考えております。

 

 

私自身、背中の皮下組織が相当硬く、大学受験期は相当猫背で机に突っ伏しているような状態で、背中が相当しんどかった経験がありますが、まさにこれを受けていればもっと上の志望校に…(笑)

 

 

おもわずタラレバが出てしまいましたが、

 

 

お子様の猫背姿勢をきにしてらっしゃらる保護者さまも多いと思いますが、筋膜や皮下組織の動きが改善しない状態で、良い姿勢をとろうとしてもなかなか、良い姿勢にならず、また猫背になる…

 

 

ある意味それは仕方ないことだと思います。

 

 

だからこそ、そんな方に試して頂きたい治療です。

 

(側弯症で猫背様の肢位になっている場合はまた別ですが)

 

 

ということで、今回の皮下組織由来の腰痛は、腰椎分離症や、腰椎椎間板ヘルニアといった、原因のはっきりした腰痛とは別に、またはそのような症状と併発している場合が多いように感じます。

 

 

当院では、まず最初にきちんと、分離症やヘルニアのチェックを行い、実際にそれらの症状を疑い場合は、信頼できる整形外科をご紹介しております。

 

 

お子様の姿勢不良や腰痛で悩んでいらっしゃる場合は、是非一度ご相談ください。

 

 

Higuchi

 

参考引用:

MJカンパニーホームページ(https://www.mj-company.co.jp/medicell/kinmaku/)