「肩こり」というと、みなさんすぐイメージがつきますよね。
でも肩こりって、「この症状が肩こりです!」という明確な定義はないんです。
ざっくり、
「後頭部から肩、肩甲骨にかけて筋肉の緊張を中心とする、不快感、違和感、鈍痛などの症状・愁訴」
とされていて、ここから連想できるのは、
僧帽筋領域だなと。
ただ、僧帽筋は表層の筋肉なので、
下の層には菱形筋や上後鋸筋、脊柱起立筋(棘筋、最長筋、腸肋筋)、後頭下筋群があります。
患者さんの訴えの中から、どの浅さ・深さのどの筋肉を狙うのか、を選択します。
また姿勢も大きな原因になります。
上位交差性症候群のような、首が前に突き出されたような姿勢の方であれば、
緊張の強い筋肉は鍼で緊張を取り、その姿勢を保持できるようにエクササイズも行います。
また「骨盤前傾の減少」と肩こりの関係性を述べている報告もあるので、
腹圧が抜けた猫背姿勢も大きな肩こり要因になりそうですね。
鍼で強制的に余分な緊張を取り、入れなきゃいけない部分の筋出力は高めていく。
これにまさる肩こりの治療は無いと考えております。
百聞は一見にしかず。
肩こりの方は一度「鍼」という選択肢を試してみてはいかがでしょうか?
Higuchi