随分とご無沙汰しておりました、超音波ツボ探訪。
ホームページのアクセス解析を見ていると、割合閲覧して頂いているのでマメに更新しないと!とモチベーションを上げていただきました。
経穴名:次髎(じりょう)
経絡:足の陽明胃経
局所解剖:
皮膚→皮下組織→腰背腱膜→脊柱起立筋→、仙棘靱帯→第2仙骨孔
中殿腓皮神経、外側仙骨動脈
(針灸学 経穴編より引用)
取穴(ツボの取り方):
上後腸骨棘内下方、第2後仙骨孔中になる
このツボは産科・婦人科、泌尿器科疾患に対してよく使われる印象があります。
効能は以下通りです。
消化器系:腹鳴、下痢
生殖泌尿器系:陽萎、小便赤渋、林濁
婦人科系:月経不順、赤白帯下、痛経、陰部の痛み
その他:腰脊部の痛み、腰以下の知覚鈍麻
この経穴は下焦(腎経等)を調節、腰膝の力の入りにくさの改善、経絡の不通を改善するといった働きがあります。
鍼灸師になって今までにも何度かこの部分を狙って刺鍼したことはありますが、実際に刺入できているかを確認したことはなく、ささっている「だろう」でした。
先日、医鍼連携研修会でも次髎への刺鍼をブラインド(目で見て触診して)で行いましたが、改めて本当に次髎に刺さっているん「だろう」感が強く、確信を持って刺鍼出来ている感じではありませんでした。
そこで今回院に戻り自身の次髎を超音波でチェック!
私の場合以下の様になりました。
第2仙骨棘突起から仙腸関節部までの距離が5㎝。
研修会で教わった、ちょうど半分の2.5㎝のところで刺入するとおそらく第2仙骨孔の外ギリギリか、骨に当たるくらいの位置になります。
第2仙骨棘突起から、第2仙骨孔ど真ん中を狙うのであれば、2㎝ということが今回自身の超音波画像よりわかりました。
あくまで半分というのは目安で、しっかりと孔を触診できるか?ということが大事ですね。
女性になると骨盤の広さが異なるため距離も変わってきますので、今回の数値はあくまで私の値で参考値です。
やはり百聞は一見に如かず。
こうやって実践と検証を繰り返すことが鍼灸名人への道ですね。
今回もいい探訪でした。
今後も色んな探訪を繰り返し、鍼灸名人になって患者さんに還元できるように地道に頑張ります。
Higuchi
(次髎穴画像引用:https://kenkolink.com/tsubo.php/111/)