最近問題になっている子供の足問題。
1歳になる娘をもつ親としては全く他人事ではなく、週2回勤務している整形外科にも偏平足だったり、回内足の小中学生が多く来院しております。
(偏平足・回内足は足底腱膜炎参照)
皆さんは土踏まずは完成するのはいくつくらいかご存知でしょうか。
足の土踏まずは3歳から形成され始め、大人と同じくらいになるのは6~8歳といわれております。
そう考えると今の小中学生に多い偏平足は3~8歳くらいまでの間に「歩く機会・外遊びが少なかった」ことが原因だといえます。
それでは幼児(満1歳から小学校就学まで)が大体1日平均何歩くらい歩くかご存知でしょうか?
約3万歩といわれておりますので、大人と同じような生活を家でしていては当然不可能ということが言えます。
なのでやはり外に出て走り回るということがいかに理にかなっていたのかがよくわかります。
(当然生活環境等、一人や少人数で外で遊ばせられないということは承知しておりますが…)
ところで、偏平足は足指を使っていないことによる内側縦アーチの低下が原因の一つといわれております。
また足の裏には固有感覚受容器(メカノレセプター)と呼ばれるセンサーがあります。このセンサーは歩いている時の地面の傾きを瞬時に感知してくれ三半規管と連動しバランスをコントロールしています。
歩く機会が少ない子どもは受容器はこの受容器の機能低下するしております。老若男女問わず、足裏への刺激は重要だといえます。
歩くこと以外に何か家で足に刺激を入れることができないか。
そこで思いついた日本人の昔からの知恵。
昔よく見かけた青竹踏みがいいのではと当院では考えました。
今年、私は「足」に注目した活動を多く行う予定をしております。
老若男女。多くの人の足の問題を解決したい。
その一つとして、青竹の普及をしていきたいと考えております。
高齢者や幼児に使っても転倒しないようにアーチが低いタイプのもの。
この上での足踏み運動を行うだけでも足裏のメカノレセプターを刺激できます。
刺激によってバランス機能であったり、歩行する意欲を向上させる狙いがあります。
これを使っていただいている患者様からは、
「高さは低いが刺激が強すぎず踏むことが出来る。」
「持ち運びが便利なのでどこでも持ち運べる。」
といったご意見を頂いております。
これを歯磨きの際、等に足元において20-30回踏んでもらうことで、足裏のメカノレセプターを刺激でき刺激によってバランス機能や歩行意欲を向上させる事が出来るのではないかと考えます。
また子どもの問題ではないですが、信州大学泌尿器科の研究チームが、「青竹を踏むことによって頻尿・冷え性に対しての抑制効果がある」と報告もしております。
色々作っていくうちに子どものバランス機能向上のために平均台的なものを竹で作ってみてはどうかと思うようになり、こちらも作成いたしました。(横180㎝程度 重さ500g)
今のところ販売等してないのですが、患者さまからのご希望があればそれぞれの青竹ことに作成していければと思っております。
ご自身でご自宅でケアしてもらう。やはりこれが一番です。
その中で自然に近く体に優しいものを使用して頂ければ良いなと思っております。
Higuchi