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骨格系

 

「筋骨格系」とひとくくりにされていることが多いが、

 

からだの土台はあくまで骨格つまりである。

 

人体には全身で206の骨があり、内訳は以下の通り。

 

(頭部29個、胸部31個、脊柱26個、上肢64個、下肢62個)

 

また骨の構造は、緻密骨(皮質骨)海綿骨に分かれる。

 

緻密骨は骨の外側に存在し、非常に緻密で硬いものである。

 

海綿骨は骨の内川に存在し、網目上でもろいものである。この海綿骨の内部に骨髄と呼ばれる組織があり、血液が生成されている。

 

以下の図を参照(がん情報サイトより引用:http://cancerinfo.tri-kobe.org/pdq/summary/japanese.jsp?Pdq_ID=CDR0000378089)

 

 

基本的な構造はどの骨も同じなのだが、形状は大・小様々である(図引用:https://nurseful.jp/nursefulshikkanbetsu/orthopedics/section_0_00/)

 

 

 

骨=からだの土台ということだったが、実際の役割としては、以下の①~⑤を担っている。

 

①からだを支持する

②運動する

③臓器の保護

④カルシウムの貯蔵

⑤造血

 

①からだを支持する

からだの中で最も頑丈な支持組織であり、以前「からだの仕組み」の記事で紹介した器官系の様々な器官の重さを支え、姿勢維持(立位や座位)にも貢献している。

 

②運動する

筋の働きにより運動が行われるが、骨の連結部分が支点・力点・作用点になり運動が効率的に行われている。

 

③臓器の保護

頭蓋骨は脳をまもり、胸郭(胸骨・肋骨)は肺・心臓を守っている。

 

④カルシウムの貯蔵

カルシウムの約99%は骨に貯蔵され、必要に応じて血中や細胞内に溶け出す仕組みになっている。

 

⑤造血

骨の中心部になる骨髄には造血するための組織があり、赤血球・白血球・血小板などを生成している。

骨髄は造血細胞と血管に富む柔かい組織で、赤色骨髄と黄色骨髄があり、太い毛細血管が走っている。

赤色骨髄は造血細胞に富むもの。

黄色骨髄は成長とともに造血機能を失ったもの

 

成人では赤色・黄色の割合は50/50%で、主に体幹の扁平骨(頭骸骨・椎骨・胸骨・肋骨・腸骨)と長管骨(上腕骨や大腿骨)の体温の高い部分で作られている。

 

以上のような骨格の働きを改めて確認。

 

非常に大切なものである。

 

 

また正常な骨は古くなった骨の破壊(骨吸収)と新しい骨の形成(骨形成)を常に繰り返しながら、骨の強度を保っている。

  

この骨の新陳代謝が、リモデリングといわれる。

 

 以下の図を参照してもらいたい(アステラス製薬HPより:https://www.astellas.com/jp/health/healthcare/osteoporosis/basicinformation02.html)

 

 

リモデリングは骨芽細胞(骨を形成する細胞)と破骨細胞(骨を吸収する細胞)の働きによって行われている。

 

骨吸収と骨形成のバランスが崩れてくることが原因で骨粗鬆症となる場合もある。

 

また骨といえば骨折した場合、骨癒合していく過程で、一時的に骨折部の骨がすごく盛り上がり、その後すっきり元通りになっていくというのもリモデリングの働きによるものだ。

 

人体に存在する206個の骨がひずめば当然様々な症状が出現する。

 

日常生活でのDWやスマホ操作など。

 

小さなひずみが原因で筋緊張やこり症状を引き起こす

 

一つのひずみがあっちもこっちもになってくる。

 

明日は筋肉系に関して書くが、骨って本当に色々と大事だ。

 

 

 Higuchi