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からだの仕組み

人間のからだは極めて精密で複雑な仕組みである。

 

知れば知るほど驚きの連続が我々の体。

 

人体は元素(酸素、炭素、水素、窒素、カルシウム、リンなど)で作られた有機化合物(タンパク質、脂質、糖質、ビタミンなど)を材料とする細胞でできている。 

 

細胞は同じもの、似たもの同士が集まり組織になる。

 

組織は例えるのであれば部品。そのもの単独では全体を動かすことができない。

 

「筋組織」を例にすると、筋繊維の束である筋組織は単独では動かせず、血管や神経。靱帯・骨などといった別の組織と組み合わさって初めて骨格筋として収縮し関節を働かすことが可能になる。

 

このように、組織が組み合わさって一定の働きを持つ装置を器官(胃、心臓、骨格筋など)という。

 

この器官が互いに関連して機能的にまとまり、器官系(消火器系、循環器系、運動器系など)を構成している。

 

そしてこの器官系が人間の生存・活動に必要な仕事を行い、からだ全体の調和が保たれ、一つの人体が構成されている。

 

図1.「スポーツトレーニングの基礎理論」 横浜市スポーツ医科学センター編 P.11より引用

からだの仕組みはこの様にしてできているのだが、生きていくためには、このからだを維持させていく(生きていく)必要がある。


そのためには外から必要な物質を取り込んでいく必要がある。


この物質の取り込みこそ、日々の「食事」であり、からだを動かし続けるためには食事から栄養素を獲得する必要がある。

 

細胞・組織内でより栄養素を単純なものに分解し、エネルギーを作り出す。(異化作用)

そのエネルギーを使って自らのからだを構成する物質を作り出している。

 

このような分解や吸収(代謝)を絶えず行うことで、私たちの身体は日々の生活し運動を行うことができるのである。

 

私たちが普段、無意識的に行なっている生きていくことこそ奇跡的なことなのかもしれない。

 

 

Higuchi

図2.「スポーツトレーニングの基礎理論」 横浜市スポーツ医科学センター編 P.10-11より引用改変

参考引用文献:スポーツトレーニングの基礎理論 横浜市スポーツ医科学センター編

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  • #1

    (月曜日, 12 2月 2024 07:01)