「DOMS(Deleyed Onset of Muscle Soreness)」ということばを聞いて、なにかわかる人は少ないと思います。
これは「筋肉痛(遅発性筋痛)」のことです。筋肉はトレーニングや過度に動いた際に損傷を受けます。それを修復しようと筋組織は炎症を起こします。24~48時間後にピークになり数日間続く場合もあります。
またコンセントリックな収縮による運動よりも、エキセントリックな収縮の方が組織はダメージを受けやすく、筋肉痛も発生しやすいとされております。
今のところこの組織修復の際に起こる炎症反応が筋肉痛の原因ではないかといわれておりますが、実際のところまだわかっていないことが多いとされています。
ただ以下の3つの方法で予防(症状軽減することができるといわれております)
1.運動の間隔(日数)を短くする
2.運動前に筋肉を動かす
3.トレーニングを継続して筋肉をつける
1.と3.は同じようなことなのですが、経験ある方も多くいらっしゃると思います。ダイエットや肉体改造で筋トレを行い、最初の行い始めたときは激しい筋肉痛に襲われていたのが、継続とともに同じ刺激だと筋肉痛が出なくなっていった。
が、しかし!しばらくトレーニングを挫折し、急に思い立って再度トレーニングをしたところ、同じ刺激でもまた激しい筋肉痛が…。今のことろ全く最初のころのような筋肉痛が再度生じる状態というのは、約4週間間隔が空いた場合といわれております。あくまで目安で正確な根拠はないのが実際です。
2.に関しては、準備体操です。やはり事前に筋温を上げておくということが予防には欠かせないということです。ストレッチや軽負荷での反復性のエキセントリックな運動がいいとされております。
最後に、筋肉痛の都市伝説についてみていきましょう!
「年齢と筋肉痛」
これは私も年齢を重ねてきて、年齢の上昇とともに筋肉痛が生じるまでの期間が遅くなると感じておりましたが、実際の研究的には筋肉痛の出現の期間に関しては、年齢差は見られないといわれております。
「乳酸と筋肉痛」
激しい運動後に、血中乳酸が上昇することによって、筋肉痛が生じるという説。いわゆる、「乳酸がたまっている!」というやつです。これに関しても乳酸値と筋肉痛の出現・回復経過の間に関連が認められておらず、はっきりとした因果関係は認められないそうです。
それじゃ何がたまっているのか…笑。「疲労?」
「筋肉痛とトレーンニング効果」
筋損傷の程度と筋肉痛の痛みの程度の間には相関関係は認められおらず、筋肉をトレーニングでいっぱい痛めつけたからといって、筋肉痛の程度が上がるかというと必ずしもそうではないという報告がされており、筋肉痛を目安にトレーニングの効果を判断するというのはあまり適切でないようです。
いかがでしたでしょうか。筋肉痛のあれこれ。
正直あまりまだ詳細なメカニズムはわかっていないのですが、いろいろ、常識とおもっていたことがそうではないということがわかってきてるみたいです。
毎度のごとく、鍼治療もDOMSに効果があるという報告も出ております(笑)
なのでこの機会に筋肉痛に鍼治療を試してみてはいかがでしょうか?
上記の予防法の4つ目に鍼治療を入れるためにも多くの筋肉痛の患者様を治療し、論文にして発表する必要があります(笑)
という冗談はさておき、鍼通電治療は実際に筋血流の改善に有効であるという報告があります。実際に鍼通電治療は関節運動を伴わず、筋収縮を起こすことが可能です(接骨院等の電気治療でもいいのでは?と言われそうですが、鍼だと深部の筋肉にピンポイントで狙うことが可能なので、効果↑)。そうすることで、より効率的に苦痛も伴わずに筋肉痛を改善することが可能だと考えます。
より効率的にトレーニングを行っていくためにも、ジムトレーニング後にご来院お待ちしております!
Higuchi
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